2025年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は日本配線システム工業会の活動に格別のご配慮とご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年を振り返りますと、元旦に発生した能登半島地震で多く方が被災され、海外では中東地域の紛争拡大や先の見えないウクライナ紛争などに心を痛める中で、パリオリンピックは過去最高の金メダル20個獲得、パラリンピックも東京大会を上回る14個の金メダルを獲得し、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手は大リーグ史上初の「50―50」達成など、明るい話題に救われた一年でした。
今年の経済見通しは人手不足や物価上昇の影響による伸長の鈍化はあるものの、概ねプラス成長が続くと予想されていますが、配線器具分野と関連の強い住宅市場は依然として厳しい状況であり、新設住宅着工数は昨年を下回る事が見込まれています。
この様な市況のもと当工業会に目を向けると、EVシフトによる充電設備需要や電気設備のIoT化などの成長分野への製品投入や、機能価値の高い製品へのシフトにより、2025年度工業会需要予測は、数量・金額ともに前年度比プラスを見込んでおります。
また感震機能付住宅用分電盤などの人々の安全な暮らしを支える製品普及を通して、電気工事業界及び電材流通業界の活性化に寄与できると確信しております。
2025年は第7次中期計画の2年目となります。この計画では当工業会が掲げる5大重点テーマ「①安全品質の追及活動」、「②安全・点検リニューアル活動」、「③環境対応推進活動」、「④標準化推進活動」、「⑤新規分野開拓活動」を中心に活動を展開しております。
今年は昨年の活動を土台に実績を積み上げ、最終年に向けて活動を推進し、成果を確実なものとして参ります。この活動を通して、業界のさらなる発展と活性化に寄与する所存です。昨年同様に皆様のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
今年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。乙は柔軟性、創造性、協調性、忍耐力を表し、巳は知性、情熱、慎重さを表すそうです。皆様方におかれましても乙巳の干支にあやかり、柔軟な心と知恵を持ち、新たな挑戦と着実な成果がもたらされることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。