あけましておめでとうございます。
さぁ新しい年を迎え、目標に向かい一歩一歩、気持ちも新たに進んでいきましょう。今年の書初めは『順其自然』と書きました。この言葉は、文字通り『自然の流れに身を任せる』という意味ですが、大きな流れの中で無理にコントロールするのではなく、力み過ぎず事を運ぶとスムーズにいくという意味が込められています。つまり自然体でいきましょうという気持ちで書きました。
さて、政治の面では、過半数割れした石破政権のこれからの舵取り、そして新たに再任されたトランプ大統領のアメリカファーストの政策が、世界を巻き込んで今後どうなっていくのか予断を許しません。その中でも激しさを増す世界の戦争が、一日でも早く終息に向かうことを願っております。
経済の面においても、数年前の景色と現在の景色が大きく変わってきています。例えば、数年前の自動車のEV化のトレンドは、中国の政策も含めどんどん加速すると見えていました。しかし今見る景色はどうでしょうか? EV化による環境への影響は、本当に地球にやさしいのかという疑問が表に出てきたように思います。インフラの遅れもあり、自動車メーカーが方向転換に向かう景色になりそうです。これは、自動車だけではありません。自分の関連している市場について、再度将来の景色を見定める必要があるのではないでしょうか。AIという利便性の高い技術が生まれ、そしてものすごい速さで発展をしていく年にもなりそうです。AIを搭載した電子機器が新たな市場を生みだすことを期待しつつ、再度自分から見える景色をWatchすることが大切だと思います。
工業会の活動については、昨年の『電子機器トータルソリューション展』には、齋藤経済産業大臣にお越しいただき、ブースを回りながらJPCAをはじめわれわれを取り巻く業界に対してのご理解と激励のお言葉を頂戴いたしました。今年も盛大な展示会になるよう、電子回路基板を取り巻く技術をテーマに近接する分野との連携を一層強化し、より多くの幅広い分野・業界関係者が集い、盛大かつ実り多い展示会・講演会となるよう、関連団体との協力体制を強固にし、鋭意準備を進めて参ります。今年は企画展として、車載エレクトロニクス展、チップレット展、メディカル・ヘルスケア展、スタートアップ・新マーケット展を新たに開催し、関連製品や技術を集め、関連分野における出展者と来場者のマッチングの促進を図ることを計画しています。ぜひ皆さまのご参加・ご出展をお願いいたします(開催日は6月4日~6月6日の3日間)。
今年は乙巳(きのと・み)年。巳年は蛇のイメージから、『再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展する年』と言われているようです。われわれの関連するマーケットが干支の意味するように発展することを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。さぁ、みなさん この一年を健康で元気に乗り切っていきましょう。
【2025年 年頭所感】一般社団法人 日本電子回路工業会 会長 小林 俊文 柔軟に発展していく年に
- 2025年1月16日
- FA業界・企業トピックス
- 2025年 年頭所感, 2025年1月15日号, 日本電子回路工業会
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