富士フイルムの子会社で、バイオ医薬品の開発・製造受託会社(CDMO)のFUJIFILM Diosynth Biotechnologies(フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ)は、デンマーク拠点の第1次設備増強工事を完了し、稼働を開始した。
同社は、抗体医薬品の旺盛な製造委託ニーズに対し、生産能力の大幅増強に向けて2万リットルの動物細胞培養タンク30基を増設する設備投資を米国とデンマーク2拠点で進行中。
今回、デンマーク拠点で稼働開始したのは第1次投資設備による6基で、第2次投資ではさらに8基の増強を行い、2026年に稼働開始する予定。これにより同拠点は抗体医薬品の原薬製造能力は合計20基となり、欧州最大のCDMO拠点となる見込み。
さらに米国では、2万リットルの動物細胞培養タンク16基を持つ新拠点を建設中。第1次投資の8基は2025年、第2次の8基は2028年に稼働する予定となっている。
また、デンマーク・ノースカロライナの両拠点には、製剤設備も新たに導入し、バイオ医薬品の原薬製造から充填・最終製剤化まで一貫して受託できる体制を構築する。
富士フイルム、バイオ医薬品の開発・製造受託のデンマーク工場で第1次設備増強が完了
- 2025年1月27日
- 工場・設備投資
- 2025年1月22日号, 富士フイルム
オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。
購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。
オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています