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富士フイルムは、熊本県菊陽町の生産拠点で先端半導体材料であるCMPスラリーの生産設備を増強する。
AI向け半導体の需要拡大にともなうアジアでのCMPスラリーの需要増に対応するために、半導体材料事業の中核会社である富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズが、約20億円を投じて熊本拠点に銅配線用を含めたCMPスラリーの生産設備を増強する。これにより同拠点のCMPスラリーの生産能力は約30%拡大する見込み。
CMPスラリーは、硬さの異なる配線や絶縁膜が混在する半導体表面を均一に平坦化する研磨剤で、年率13%の高い成長性が見込まれている。同社は銅配線用CMPスラリーで世界でトップシェアを有しており、安定供給と品質要求に応えるため銅配線用をはじめとするCMPスラリーの現地生産化を進めている。