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安川電機が2024年11月に製品化したバッテリー搬送用1t可搬スカラロボット「MOTOMAN-ME1000」が、省エネルギーセンター主催「2024年度省エネ大賞」で最上位の「経済産業大臣賞」(製品・ビジネスモデル部門)を受賞した。
同製品は、電動自動車(EV)の床面に取付けられることが多い大容量バッテリー組み付けに対応した業界初となる1トン可搬質量を持ち、低床部へアクセス可能(地上同一面まで降下可能)なスカラロボット。これまで重量物搬送では垂直多関節型ロボットが多く使われており、ロボットサイズや非常に大きなエネルギー消費量が課題だったが、同製品はモータ総容量を小容量化することで消費電力を削減し、生産設備のトータルコスト削減とコンパクト化を可能とした。ロボット質量あたりの可搬能力を従来製品の1.6倍にするとともに、モータでの消費電力を約45%削減した点などが評価された。