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ホンダの中国の四輪生産販売合弁会社である広汽本田汽車(広汽Honda)は、広東省広州市に新設した「開発区新エネルギー車工場」の稼働を開始した。
広汽Hondaの開発区新エネルギー車工場は、高効率、スマート、低炭素な生産体制に向け最新の生産設備を導入している。プレス、溶接工程では部品搬送の自動化により物流要員のゼロ化を実現、AIによる溶接強度検査をグループとして初めて採用した。また組立工程では、工程全体の約30%を自動化し、高効率な生産ラインを実現している。
環境面では、工場敷地内に22メガワットの太陽光発電システムを設置。再生可能エネルギーを活用することで、年間のCO2排出量を1.3万t削減する見込み。また、新開発の低VOC塗料の採用や工場排水に含まれる有害物質を100%処理できる設備を導入し、環境負荷の低減に取り組んでいる。
中国では、EV「e:N(イーエヌ)」シリーズに加え、2024年度に新たに発売を予定している次世代EV「烨(yè:イエ)」シリーズもあわせて、2027年までに10機種のHondaブランドEVの投入を予定している。2035年までに中国でのEVの販売比率100%の達成を目指している。
開発区新エネルギー車工場の年間生産台数は約12万台。生産機種はe:NP2、烨シリーズを予定している。投資金額は約700億円。