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島津製作所の中国子会社の島津機器(蘇州)は、江蘇省蘇州市に第四期工場を建設した。
新工場は液体クロマトグラフ質量分析計やガスクロマトグラフ質量分析計など分析計測機器の生産拠点となる。新工場の稼働により建屋面積は従来比2.2倍、製造能力は同2.4倍となる。
島津機器蘇州は、中国で販売する分析計測機器を生産する工場で、1998年に価格競争力を持つ製品の生産拠点として設立。これまでは中級機種のLC-MSや液体クロマトグラフ、紫外可視分光光度計などを製造してきたが、新工場の建設に合わせ、2023年9月からは中国国産優遇策の対応としてLC-MS、GC-MS、ガスクロマトグラフ、エネルギー分散型蛍光X線分析装置などの上位機種の製造を本格的に開始している。
新工場では、部品の入出庫や製品の調整検査を自動化する設備や温度・湿度など生産環境の安定化機構を取り入れ、太陽光発電設備も設置しCO2排出量の削減にも取り組む。