オムロンは、2025年3月期第3四半期決算を発表し、売上高は5796億9800万円(4.7%減)、営業利益は359億400万円(35.1%増)、純利益は71億8300万円(8.5%減)となった。
売上高は、社会システム事業が前年同期比で増加したが、制御機器事業や電子部品事業で設備投資需要が総じて低調で、ヘルスケア事業の中国市場の需要減少、制御機器事業の前年上期の売上高が受注残に支えられていたこともあり、全体としては前年同期比で減少となった。営業利益は、売上総利益率が前年同期比で改善し、構造改革プログラム「NEXT2025」の効果もあり収益性は改善した。
セグメント別では、制御機器事業は売上高3019億円(11.9%減)、営業利益286億円(56.1%増)。製造業の設備投資需要は、日本では半導体市場が中国の半導体国産化と米国関税施策を見据えた先行投資需要を受けて好調に推移。中国では太陽光発電関連投資と二次電池投資の需要停滞が継続し、欧州と東南アジアでは電気自動車(EV)向け投資需要が減速し全体として低調に推移した。
ヘルスケア事業は、売上高1112億円(4.7%減)、営業利益は141億円(14.9%減)。社会システム事業は売上高928億円(2.8%増)、営業利益は58億円(5.1%増)。電子部品事業は、売上高782億円、営業利益は2億円(94.6%減)。データソリューション事業は売上高304億円、営業利益は17億円となった。
通期見通しは、制御機器事業の構造改革の進展と緩やかな受注回復を受けて売上高、営業利益の上方修正を受け、売上高は8050億円(1.7%減)、営業利益は540億円(57.2%増)、純利益は125億円(54.2%増)に上方修正した。
https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/20250210_tanshin.pdf