
安川電機は、装置や産業用ロボットなどで構成されたセルの稼働状況の把握や、セル単位での制御を実現に向け、高速モーションネットワークであるMECHATROLINK-4に対応したインバータ用のMulti Protocol Ethernetオプションカード「JOHB-SMP3」を発売した。
生産設備の稼働状況の把握には、セルを構成する各種機器から、統合的で時系列が揃った精度の高いデータを収集し、それらを分析した結果を生産設備にフィードバックする必要がある。それに対し同製品は、インバータを各種オープンフィールドネットワークに接続し、上位装置とのデータ通信を可能にするためのオプション製品で、これまでのModbus TCP/IP、Ethernet/IP、EtherCAT、PROFINET、BACnet IPに加え、今回MECHATROLINK-4に対応。これによりセル全体の機器を統合してデータ収集・制御するYRMコントローラ「YRM1010」やマシンコントローラ「MPX1000シリーズ」と接続でき、インバータがサーボモータやロボット等と共通のMECHATROLINK通信でデータ通信や制御ができることによってセル全体のデータ分析精度の向上につなげることができるようになる。
またプロトコル切り替えは、DIPスイッチの設定変更のみで変更できる。
汎用インバータGA500への対応品は2月12日から、高性能インバータGA700対応品は3月の発売を予定している。