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三菱電機は、シーケンスとモーション、ネットワークのあらゆる制御を1台で可能にするFA統合コントローラ「MELSEC MXコントローラ」を近日発売する。
同製品は、CPUを統合することによって高速高精度なモーション制御ができ、ツールも統合することによってエンジニアリングを効率化し、装置立ち上げまでの時間を短縮可能。DX技術を取り入れることで生産技術の革新に役立つ統合コントローラとして開発。
CC-Link IE TSNを内蔵し、モーションでは同製品1台で軸ごとに異なる演算周期を設定でき、速度の異なる軸が混在しても高速軸の制御性能を確保しながら装置を安定稼働して高い生産性を実現できる。モーション制御軸数は最大256軸、プログラム容量は最大80MBとなり、MELSEC iQシリーズのベースや電源ユニットなど各種ユニットが利用できる、
ネットワークでは、通信周期の速い制御と遅い制御を組み合わせても、モーション制御など高速性が要求される制御のパフォーマンスを維持し、装置性能を向上。1台で最小演算周期125μsを維持しながら既存システムでは組めない構成も可能となっている。
またOPC UAを標準搭載し、装置の標準化と安全で信頼性のあるデータ通信が可能。最大46軸のサーボを含む駆動システム構成が実現できるようになっている。
セキュリティも、国際規格のIEC62443-4-2適合。ユーザー認証機能にも対応し、ユーザーごとにアクセスや操作権限を設定でき、エンドユーザーや装置メーカーなど役割に応じた資産管理を分離して行えるようになっている。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/topics/2025/02_mxc/index.html