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カルビーは、広島県広島市佐伯区で建設を進めていた「せとうち広島工場」が完成し、操業を開始した。同社が国内に工場を新設するのは19年ぶり。
新工場は「人と地球の笑顔をつくりだす、未来を形にする工場」をコンセプトに、優れた環境性能・生産性向上・作業環境改善を実現する最新鋭マザー工場としての位置付けとなる。
再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムを導入し、廃熱や排水、廃棄物を有効活用して環境負荷を低減。温室効果ガス総排出量50%減・廃棄物排出量50%減・水の総使用量30%減の達成を目指す。再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力の調達も行い、再エネ電力100%(CO2フリー電力100%)を実現する。
DX等の先端技術を活用、生産ラインの自動化・省力化を行っており、IoT技術を活用した次世代工場モデルを応用展開、より高度な品質管理や高効率な多品種少量生産、将来的には生産ラインの遠隔監視等によるリモートワークの導入を進め、従業員1人あたりの労働生産性の約60%向上を図る。
また重筋作業の負担軽減や温熱環境の改善、LGBTQに配慮した厚生エリア等、安全性と多様性を両立した従業員にやさしい職場環境を実現する。
同社は国内コア事業における次世代型工場の基盤構築を進めており、同工場をはじめ、今後は、既存拠点と関東エリアに建設予定の新工場(茨城県下妻市)とともに、国内地域間の需給バランス全般の最適化と効率的なサプライチェーンの実現を目指す。
敷地面積は10万0010平方メートル。生産棟は鉄骨4階建て、延床面積5万1164平方メートル。、原料供給棟は鉄骨平屋建て、延床面積3675平方メートルとなる。