
経済産業省は、公道を走って物流拠点や小売店舗などの荷物や商品を配送する自動配送ロボットについて、社会実装に向けたロードマップと将来像をとりまとめた。
現在、物流ドライバー不足や高齢化による買物困難者の増加への対応が課題となっており、自動配送ロボットは自動運転車やドローンと並んで、ラストワンマイル配送を省力化する1つの手段として位置付けられ、小型ロボットにおいてサービスの社会実装も本格化している。一方で、より多くの荷物が積めて、移動速度も速い中型・中速の自動配送ロボットの必要性も高まっている。
中型・中速ロボットの仕様(仮説)ついて、ロボット本体の大きさは2.5m×1.3m×2.0m以下で小型ロボット以上の範囲で、最大積載量は145kg以上。人が乗車しないことを考慮した適切な最大積載量とした。定格出力は、実際の道路交通環境に対応できる十分な出力またはその他の適切な指標で、特有の構造や必要性を踏まえた安全性の確保も備えることとした。
イメージとしては、最高20kmで車道左側を走行し、センサで人や障害物を検知して衝突を避け、目的地では無人で荷物を受け取ったり、商品販売をしたりするケースを挙げている。
今後について、社会実装に向けて2024年度に目指すべき姿を取りまとめ、2025年度から2027年度にかけて実証実験を積み重ねて目指すべき姿を精緻化し、2027年度以降に具体的内容の検討・協議に入るとしている。
https://www.meti.go.jp/press/2024/02/20250226002/20250226002.html