
島津製作所は、従来比2倍となる世界最高水準の撮影速度を実現した高速度ビデオカメラ「HyperVision HPV-X3」を発売する。
同社は2005年から高速度ビデオカメラを製造・販売しており、東北大学未来科学技術共同研究センター黒田理人教授・須川成利教授と共同で高速CMOSイメージセンサ「FTCMOS3」を新たに開発し、同製品に搭載。従来機種と比べて撮影速度を2倍に高め、1秒間に2000万コマ(フレーム)の世界最高水準を実現し、超高速現象を逃さずに記録できるようにした。
画素数は従来機種の3倍となる30万画素に向上し、解像度を維持した高速度撮影が可能。強度試験など試料の変形を伴う試験でひずみ量を測るDIC計測でも、より精度の高いデータ取得が可能。
またフレーム同期機能を初搭載。照明の照射や被写体の変形と撮影タイミングを合わせるため、コマごとに外部からの信号に撮影タイミングを同期させ、撮影タイミングを制御して、超高速現象を正確に捉えることができる。