
三菱電機は、簡単・小形のインバータ「FR-D800シリーズ」発売した。
同製品は、FR-D700シリーズの後継機となり、使いやすさと環境配慮を盛り込んだ簡単小形インバータ。これまで簡単小形タイプ、空調用で2機種あったものをひとつに統合し、誘導モータだけでなくPMモータの同期モータ駆動、オートチューニングによって他社PMモータも駆動でき、ファン・ポンプ用途ではV/F制御、コンベア用途ではアドバンスト磁束ベクトル制御など、用途に応じて使う制御が異なる場合でも1台で対応可能。選定の効率化と在庫の共有化を実現した。PMセンサレスベクトル制御では、ステッピングモータに比べて高速域までトルクが低減せず、高速回転による装置の高速化でタクトタイムの向上も可能となっている。
また取り付けの際の配線作業を簡単、スピーディーに行えるよう表面カバーを扉式に一新し、ねじ締めレスとし、カバーの付け間違いを防ぎ、スプリングクランプ制御端子台を採用し、配線作業の効率化や輸送・運搬時の振動による配線のゆるみの発生も防止。さらに0.75k以下の機種では配線カバーを本体と一体化し、カバー着脱作業を軽減している。
立ち上げ支援についても、USB Type-Cコネクタを備え、パソコンからの電源供給で主回路電源がオフの状態でもパラメータ設定ができたり、製品正面の二次元コードをスマートフォン等で読み込むと立ち上げ支援サイトにアクセスでき、接続方法や使い方などの情報を入手できるなど使いやすさを向上している。
環境性能を進化し、高効率モータ駆動に対応。省エネとCO2削減が可能。IE1モータの「SF-JR形」を使用していた時に比べ、IE5モータ「EM-A形」にすることで電気料金は年間で約38万円、CO2排出量も年間約11トンの削減が可能。省エネ効果やCO2排出削減効果をモニタ出力もでき、効果の見える化にも貢献する。
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