
インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)は、トラストなデータ連携基盤(CIOF)を用いたカーボンフットプリント(CFP)の仲介サービスを4月から開始する。
これまでのCFPの計算は、外部のデータベース上で公開されたCO2排出原単位を用いるのが一般的だったが、社内のCO2排出量削減の取組みが反映されない課題があった。それに対し今回のサービスは、安価に実装可能なIoTキットを用いて生産ラインから直接データを取得し、積み上げ方式でCFPを計算するもの。すでに実証実験で現場データを輸出製品のCFP計算等に利用し、CIOFを使って協力工場間ともCFPデータを共有でき、双方のCO2コスト削減に貢献できることを確認済みとなっている。
CIOFは、NEDO補助事業として開発したデータ連携基盤で、データ構成や項目のレベルまで定義し、それらを利用するサービスと事業者間で契約として定め、データをトラストに交換できるようにしている。政府が進めるデータ活用基盤「ウラノスシステム」を補完するライトなデータ基盤としても位置付けられる。