
安川電機とアステラス製薬は、汎用ヒト型ロボット「まほろ」を活用した、細胞医療製品の製造プラットフォームの開発と、スタートアップやアカデミアにそれらを提供する合弁会社を設立する。
製薬業界における細胞医療の事業化では、細胞の製造には複雑な作業プロセスが必要とされ、製造の正確性・再現性が課題となっている。製造施設への技術移管に際しても、専門技術を引き継ぐ必要性や時間・コストが大きな障壁となっている。
今回の2社による合弁会社はこれらの課題を解決するものとなり、アステラス製薬の細胞医療の研究開発と製造に関する知見と、安川電機の子会社であるロボティック・バイオロジー・インスティテュートが開発した汎用ヒト型ロボット「まほろ」を活用し、細胞医療製品の製造プラットフォームの開発・提供を進める。
具体的には、①まほろによる精度・再現性の高い製造プロセスを検討し、デジタル化した製造プロセスをAIにより最適化し、②最適化された製造プロセスに関するデジタル情報を、各国のGMP基準に適合するまほろへ正確に技術移管し、細胞医療製品の製造を実現するプラットフォームを開発③アカデミアやスタートアップ企業に細胞製造プラットフォームを提供して細胞医療の製品化を促進する。
合弁会社の社名は未定で、資本金は45億円で、出資比率はアステラス製薬60%、安川電機40%。設立は2025年9月を予定している。https://www.yaskawa.co.jp/newsrelease/news/1417512