
NSK(日本精工)は、業界で初めて、修復して再利用可能にするリコンディショニングに対応した高負荷容量大形円すいころ軸受を発売する。
鉱山で使われるダンプトラックや粉砕機は過酷環境で24時間稼働するため、長寿命・高信頼性の大形円すいころ軸受が使われる。鉱山設備のシャフトやギアなどはリコンディショニングに対応しているが、軸受は対応しておらず、メンテナンス時に全数廃棄・全数交換が行われている。軸受がリコンディショニングに対応するには、修復・再利用をしながら長期間使用できる長寿命化と全部品の詳細点検が可能な分離構造化が必須とされていた。
それに対し同製品は、独自の高精度寿命予測技術を使い、高負荷容量設計を可能にし、現行品の最大2倍の長期間使用できる寿命を確保。さらに内輪の縁部分「小つば」を分離できる構造とし、ころと保持器、内輪を分離して軸受全部品の詳細点検を可能な構造にした。これにより軸受のリコンディショニングができるようになり、メンテナンスコスト削減やCO2排出量削減が可能になった。
鉱山設備メーカーを中心にサンプル品の提供を開始し、2030年に年間20億円を目指す。
https://www.nsk.com/jp-ja/company/news/2025/reconditioning-nsk