
IHIは、民間航空機用エンジンの整備拠点である埼玉県鶴ヶ島市の鶴ヶ島工場にPW1100G-JMエンジンの部品修理を行う新棟を建設する。
航空エンジンは,約30万点超の部品で構成され、20年以上の長期にわたって運用され、厳しい品質管理による整備が求められる。民間航空機用エンジンの整備は,世界各地の認定工場で行われ、航空会社から搬入されたエンジンは、整備工場で分解、洗浄、検査、部品修理、組立・試運転を行い、再び航空会社に戻される。このうち部品修理は,簡易な修理は各整備工場で行われるが,高度な技術を要する修理は,限られた拠点が受注し修理を担当する。
PW1100G-JMエンジンは、運航規模拡大が続くエアバス社A320neoに搭載されているエンジンで,鶴ヶ島工場はPW1100G-JMエンジンの整備需要に対応するための拠点として建設され,2021年6月の稼働を開始。新設される修理棟では同社が設計、製造を手がける部品群を中心に世界中の付加価値の高い部品修理を担う。主な対象部品は、PW1100G-JMのファンケース,ファンブレード、IBR(統合回転翼/翼とローターディスクを一体化した部品)など。
新棟の延床面積は約8000平方メートルで、2026年稼働開始を予定。投資金額は約130億円。
https://www.ihi.co.jp/all_news/2024/aeroengine_space_defense/1201238_13682.html