
JEMA(日本電機工業会)は、2025年度の重電機器の市場見通しをまとめた。2024年度、2025年度ともに前年度の国内生産額を上回る見通しで、2025年度は6.7%増の3兆7437億円と予測。半導体や電子部品産業の設備投資が戻り、PLCやサーボ、インバータなどFA機器も回復する見通しで、市場環境も落ち着きを取り戻し、次の成長へ向かう1年となりそうだ。
24年度は発電・送電・配電機器が堅調
2024年度の重電機器の国内生産見込みは、2.8%増の3兆5086億円。開閉制御装置・開閉機器は、PLCが国内・輸出ともに厳しかったが、国内製造業と電力業向けに監視制御装置が堅調で3.4%増の1兆5537億円。ボイラやタービンなど発電用原動機は、ガスタービンの輸出伸長により20.6%増の3009億円と前年比を上回る見込み。一方、モーターなど回転電機機械は0.1%増の9703億円、変圧器やインバータ、サーボアンプ等の静止電機機械器具は1.1%減の6836億円となり、ほぼ横ばいか若干のマイナスとなった。
特に電力業やインフラ、ビル向けは各機器ともに増加して好調だったが、汎用インバータは25.6%減、サーボモータは14.4%減、サーボアンプは17.7%減、PLCは29.6%減とFAや製造業向けは設備投資の抑制の解消遅れが響いて厳しい状況となった。
25年度は全体として回復へ
2025年度の見通しは、6.7%増の3兆7437億円。最高額だった2014年度には及ばないが、過去2番目の2017年度に迫る数値になると予測。製造業、特に半導体と電子部品産業の設備投資が回復してFA機器が勢いを取り戻し、原材料価格の高騰や部品不足も落ち着いて適正価格への転嫁が進むとしている。
開閉制御装置・開閉機器は、PLCを中心に低圧開閉器・制御機器が堅調で、5.1%増の1兆6332億円。モーターなど回転電機機械は9.6%増の1兆636億円、変圧器やインバータなど静止電気機械器具は8.8%増の7441億円と大きく回復し、ボイラやタービンなど発電用原動機はガスタービンの輸出が継続し、0.7%増の3029億円とほぼ横ばいとなる見通し。
FA機器は勢いが戻り、汎用インバータは20.1%増の889億円、サーボモータは15.6%増の943億円、サーボアンプは15.6%増の940億円、PLCは12.6%増の980億円と予想している。