
河村電器産業とインターネットイニシアティブ(IIJ)は、生成AI用のGPU搭載サーバに対応できるモジュール型エッジデータセンターを共同開発し、2025年度下期に発売する。
同製品は、モジュール筐体に19インチサーバラック1架とサーバ冷却装置、UPS(無停電電源装置)、物理セキュリティなどデータセンターに必要な機能を搭載。ビル型やコンテナ型に比べて短納期かつ低コストで設置可能。モジュール筐体は汎用キュービクルの函体をもとに開発し、幅120cm、奥行200cm、高さ230cmと小型で屋内屋外を問わず設置可能。建築基準法で定められている建築物に該当せず、設置時の建築確認申請は原則必要ない。
1モジュールあたり45kWの電力供給とそれに対応したサーバ冷却能力を有し、複数モジュールの連結、受電設備やUPS等をモジュール化して組み合わせもでき、需要に応じた規模のデータセンター設備に柔軟に拡張が可能となっている。
AI処理をローカルで行いたい製造業の生産現場・工場や研究・開発拠点、医療機関などでの活用やリモート拠点でGPUクラウド事業やシステムを運用したい再エネ事業者、自動運転など低遅延の通信・高度なデータ処理が求められるMEC、ローカルAIを活用したスマートビル管理、工場自動化やクラウドゲーミングなどを実現したい企業などでの利用を想定している。