
いすゞ自動車は、北米での商用車の電動化を見据えた車両供給体制の強化を目的に、米国サウスカロライナ州に新たな生産拠点を建設する。総投資額は約2.8億ドルを想定し、稼働開始は2027年中となる計画。従業員数は700人以上となり、2030年時点での年間生産能力は約5万台を予定している。
新工場では、商用車における中長期的な電動化の流れを見据え、内燃機関車の需要にも対応可能な変種変量生産方式を導入する。いすゞグループとして初のコンベアレス・ピットレス式を採用し、柔軟性と拡張性を備えた最先端の生産ラインとする。また全工程での品質保証体制構築を目的に、検査の自動化による作業ミスの防止、部品のトレーサビリティ、不良品流出防止のための画像検査等を導入する予定。
同社は北米市場には1984年より参入し、2023年度は過去最高の4.4万台を販売し、重要市場の一つとなっている。今後、北米の商用車市場で需要増加が想定されるバッテリーEVの生産に必要な部材の現地調達化を進め、北米事業のさらなる拡大を目指す。
新工場の敷地面積は約75万0000平方メートル。 工場建屋面積は約9万3000平方メートル。NシリーズのBEV・ガソリンモデル、Fシリーズのディーゼルモデルを生産し、生産能力は年間約5万大。従業員数は700人以上を予定している。2027年稼働開始。投資総額は約2.8億ドル(約430億円)。