製造業を盛り上げるためにはヒーローが必要だ 私たち自らが小さな火種となれ

スポーツや芸能では顕著だが、目立った活躍をして一目置かれるような人が出てくると、それを見て憧れる人が増え、その中からまた活躍する人が出てというサイクルが出来上がり、結果として繁栄につながる。業界を盛り上げようと思ったら、地道な活動も大事だが、成功者、ヒーローの存在は絶対不可欠なのである。

例えば、いま日本で一番影響力のあるヒーローと言えば大谷翔平だろう。彼の活躍は大いに野球界を盛り上げ、野球に楽しみと夢を持たせ、彼に憧れる子供たちをたくさん増やした。10年もすれば彼に続くヒーローが出てくる。毛色は違うが、ヒカキンも同じくヒーローである。彼の活躍でYouTuberという存在が日本で認知され、後に続く人がどんどん増え、いまやYouTubeを中心に動画関連は大きなビジネスとなった。やはりヒーローの存在は重要なのだ。

かつて製造業には名だたるヒーローたちがいた。豊田佐吉、本田宗一郎、松下幸之助など、世界と渡り合う大企業の祖を作った人たちだ。彼らに憧れ、背を追って多くの人が続き、いまの製造業を作り上げた。しかし代を重ねるごとに薄まり、残念ながらそのサイクルは断絶してしまった。いま日本の製造業は厳しい状況にあり、まさにヒーローを求めている。製造業が新たなサイクルを再び始めるための小さな火種が必要なのだ。その火種となるヒーローは、世界的な企業を生み出すような偉人でなくてもいい。製造業にいる私たち一人ひとりが誰かに憧れられる存在として小さな火種になり、その輪を広げていけばいいのだ。人が増えれば、いつかは突然変異で大きな炎になる大人物が必ず出てくる。その土台を作ることが私たちの役目であり、製造業を盛り上げようとするものの務めなのだ。

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