
EtherCAT Technology Group(ETG)は、産業用ネットワークであるEtherCATの現状について、世界で8800万ノードに到達したと発表した。
EtherCAT (Ethernet for Control Automation Technology)は、ドイツの制御機器メーカー・ベッコフオートメーションが開発したリアルタイム性のある産業イーサネット技術。EtherCAT Technology Group(ETG)が管理団体として開発と推進を担い、2003年に発表後、IEC規格IEC61158で公開。2007年にはSEMI規格の認証を取得し、半導体製造装置業界を中心に広がり、現在はさらに幅広い業界へと採用が広がっている。
ETGはEtherCAT 20周年の2023年に詳細なノード数を公開。2003年にEtherCATが誕生して以来、2014年に500万ノード、2017年に1000万ノードを突破し、以降は2019年に2050万ノード、2020年に2710万ノード、2021年に4070万ノード、2022年に5910万ノードと年々普及が加速。2023年には単年で1800万ノードが追加されて7720万ノードとなった。
2024年は世界的なFA市場の低迷と半導体の過剰在庫の影響によって成長ペースは若干落ちたが、それでも1100万ノードが追加され、累計では8830万ノードに到達した。
ETG会員は世界でも増加しており、2024年末でメンバー数は8000社・団体となった。内訳はアジアが43%、ヨーロッパが42%、アメリカが14%、その他が1%。日本は2023年8月時点で800社が参加している。
https://www.ethercat.org/jp/press/etg_A87FC675BAEF400DB6975713AF0EB0A6.htm