
IDECとアルプスアルパインの合弁会社のIDEC ALPS Technologiesは、3D ミリ波レーダセンサ 「1A2A 形」を発売した。
同製品は、79GHz 帯の周波数を空間に照射し、3D空間のエリア内の対象物の動きを把握でき、距離をはじめ、エリア内の物体の動く速度や角度、方向を認識できる3Dミリ波レーダセンサ。ピンポイントで物体検知と距離検知ができるマルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M形」に比べ、レーダ照射がより立体的な範囲になり、詳細な物体の情報を捉え、高度な状態監視ができるようになる。
人間が呼吸する際の胸の動きなど対象物の微小な動きの識別もでき、人感センサのように人がじっとしていた場合でも検知が OFF にならず、継続して人を検知し続けるため、人とモノの区別をするような用途にも利用が可能となっている。
固定設置に加え、建機やフォークリフト等の移動体にも設置して柔軟な設定が可能。最大4つのセンサを1つのツールで制御でき、死角のないエリア検知ができる。また検知範囲にある構造物を予め学習して無視し、侵入物として認識しない「学習機能」、検知エリア内に入った人や移動体を追跡し、移動パターンを認識する「トラッキング機能」も搭載している。
これまで難しかった水蒸気、湯気、オイルミスト、粉塵、降雨、風、雪、高照度、太陽光直入などの悪環境でも物体の検知や方向・速度の検知ができ、建設機械やフォークリフトなどの前方・後方の障害物検知、シャッター前の車両や人の検知、浴槽のようなプライベート空間での事故や異常検知などにも活用できる。