
愛三工業は、2025年5月の竣工を目指し愛知県安城市に新工場建設を進めており、このほど新工場の名称を「Aisan みらい工場」に決定した。新工場は「新たな価値を生み出し、未来を育み、革新を続ける工場」をコンセプトに、人とロボットが共に進化する、カーボンニュートラルで高効率な新しいものづくりを推進する拠点となる。
同工場は、水素関連製品、電動化製品等の製造を担い、生産工場棟と検査棟、守衛所、駐車場、緑地ビオトープで構成され、生産工場棟は事務エリアと生産エリアで構成され、それぞれが優れた環境性能を有するカーボンニュートラルな設計。事務エリアはZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得している。
生産エリアには、中部地方で初導入となる地下水を活用した帯水層蓄熱空調システムや環境配慮型電気設備に加え、太陽光発電や水素発電由来のクリーン電力の使用を総合的に制御するエネルギーマネジメントシステムを導入する。
生産工程では、作業者の経験と発想力をロボットの効率性と融合し、次世代の魅力あるものづくりを目指す。安全柵が不要な協働ロボットや、AI(人工知能)を活用した部品搬送用自動搬送ロボットの制御により、高度な品質管理と高効率な生産を実現する。
敷地面積は約3万3000平方メートル。鉄骨造2階建てで、建築面積は1万3236平方メートル、延床面積は2万4815平方メートル。総工事費は約85億円。