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2023年は、データセンター等の受配電案件が堅調であった一方で、機械セットメーカ向けは生産や需要の減少、中国の景気減速、納期不安を背景とした22年度の先行受注の反動等により受注が当初見通しを下回る厳しい1年となった。
こうした中、23年10月に基幹機種である電磁開閉器のモデルチェンジを35年ぶりに実施した。この商品はカーボンニュートラルなど環境性能の向上とともに制御盤の小形化、安全性の向上などお客様へもメリットを提供できる商品となっている。SDGsや脱炭素社会に向けた動きは今後も益々加速される。当社は環境性能をより向上した商品の提供を通してお客様の価値創造に貢献していく。
24年の市況は国内・海外ともに依然不透明な状況にあるものの、半導体製造装置市場、EV関連市場などけん引業種の回復に期待している。市況・お客様の状況についてはデジタルマーケティングなども活用し、マーケットインの販売戦略・製品戦略につなげていく。また、ものつくりでは調達難部材の代替材採用やマルチソース化を引き続き推進することによりSCMを強化すると同時に急激な市況回復へ備えていく。
電磁開閉器については24年1月のIIFES、自社独自の個展など積極的な市場展開を実施していく。また、これと合わせて当社が提案する省工数機器「F-QuiQ」、「Plug-inブレーカ」やデザイン性を重視した機械装置に適した押しボタンスイッチについてもプロモーションを強化していく。
富士電機グループは23年に創立100周年を迎えることができた。ご愛顧を賜った皆様のご支援ご厚情の賜物と深く感謝を申し上げたい。
また、24年は新中期経営計画策定の年となっている。将来に向けた投資を着実に実行することで既存事業を強化するとともに、お客様の発展に持続的な貢献を図っていく。
https://www.fujielectric.co.jp/fcs/
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