【各社トップが語る2024】CKD日機電装「素晴らしい青空が見える1年に」川村 茂 代表取締役会長

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2023年を振り返ると、将棋の藤井聡太八冠が揮毫している「雲外蒼天」という言葉を強く思う。今は雲がかかってはっきりしないが、雲の上はすばらしい青空が広がっている様子を指す言葉である。これを深考すると、待っていればそのうち晴れるという受動的なことではなく、必死に努力することで実力を高め、良い景色が見える教訓であると解釈している。

それでは当社はどのような取組みを行っているのか。まずは積極的な増産計画を立てた。おもに半導体装置向けで増えている大型DDモータの大口引合いに対応すべく、生産能力の増強を図った。佐倉事業所の第1工場のレイアウト変更でスペースを確保。大型加工機も導入し、最大3倍の増産体制を実現する。

新製品開発はお客様のニーズに特化した専用機対応に取り組んだ。これは当社が得意としている技術提案型の手法が活かせるためである。この結果、今まで参入できなかったさまざまなお客様の装置に専用機量産採用をいただくことができた。

本年は標準機種の刷新にも取り組む。まずは特長のある仕様の機種から展開を進め、製品競争力を高めていく計画である。

CKDグループ内のシナジー効果を出す仕組みにも取り組んでいる。一例として、CKD本社で開発したエアベアリングを搭載したリニアステージとDDモータを実機化した。従来のベアリングやリニアガイド搭載品と比較すると、非接触のため超高精度で非常に安定した速度を実現する特長があり、検査機や測定機用途での需要が見込まれる。予想以上に面白いものができたと考えている。早速、昨年11月の国際ロボット展や12月のSEMICON JAPANで参考出品したところ、来場者の方々から非常に関心を頂くことができた。これらは本年に花開くものと期待している。

以上の積極的な投資、開発、販売活動を行うことで、本年はすばらしい青空が見えるようにしたい。

https://www.nikkidenso.co.jp/

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