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コロナ禍をようやく脱却したものの昨年前半はその影響が残り、受注についてはスロースタートとなったが、一昨年の半導体不足による納期遅延対策として顧客からの大量注文があり、その注残に対応すべくドイツ本社が供給体制の改善に努めたことにより順調に出荷が進み、2023年の売り上げは過去最高を達成した一昨年比とほぼ横ばい状態で、堅調な推移となった。
ドイツ本社では、従来のファクトリーオートメーション(FA)、プロセスオートメーション(PA)の2つの事業部制から6つの事業部に分割。日本法人は、防爆スマートフォンやタブレット等モバイル通信機器を扱うMCC(モバイルコンピューティング&コミュニケーション)部門をPA部門から独立させた3つの事業部体制となっている。FA部門は関西拠点に人員を増強し、従来のターゲット産業別に区分していた営業部門を地域制として、日本国内の販売サービス体制を再構築したことで、顧客満足度の高い幅広い対応力を目指していく。PA部門は、プロセス産業向けDXに貢献する新技術であるEthernet-APLが、内外の化学産業から注目されているが、当社のEthernet-APL製品としては、一昨年リリースされたレールフィールドスイッチにZone0設置の現場機器接続用のモデルやサージバリア等が加わった。防爆と1㎞までの長距離配線に対応し、データ伝送の高速化も実現でき、化学メーカーに提供できる利点も多く、海外や国内への普及も進めていきたい。
またMCC部門では、24年度に5G対応の本質安全防爆スマートフォン「Smart-Ex 03」のリリースを予定。Android13、6インチ、400gの新モデルは、ドイツのデザイン賞「German AWARD2024」を受賞しており、IEC-Ex、ATEXに対応し、作業者の安全を守るための機能も充実している。国内防爆検定が取得でき次第、日本国内でも販売を開始する。24年は日本法人創立35周年を迎える。新技術、新体制で果敢にチャレンジし、顧客のニーズに対して、迅速最適なソリューションを提供していきたい。
https://www.pepperl-fuchs.com/japan/ja/index.htm
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