【各社トップが語る2024】パトライト「「継承と進化」で前進」山田裕稔 代表取締役社長

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「継承と進化」をテーマとし、既存領域と成長領域の両方の強化を進めている。

既存領域は、積層信号灯や回転灯など、業界内シェアも高く、利益の源泉となっている機器・コンポーネンツ事業の強化のため、「532プロジェクト」を進めている。特注対応などで増えた機種構成と設計を見直し、利益が出る製品にする取り組みで、原価5割、経費3割、利益率2割の原価体質を目指している。すでに主力のシグナルタワーと回転灯は完了済みで、今は音・音声製品とLED照明の532化に取り組み、2年以内に完成する予定だ。

成長領域のソリューション事業はパートナー連携を強化し、パートナー企業のソリューションに当社の製品を組み込んでもらえるよう訴求している。当社の強みは70%のシェアを持つコンポーネンツ製品であり、「パトライト」ブランドにある。ソリューションに欠かせないコンポーネンツを提供する「ソリューション”コンポーネンツ”プロバイダー」として、パートナーとのエコシステムのなかで当社製品を広く展開できるように進めている。

表示灯による目・視覚に対する報知からはじまり、音声・聴覚が加わって目と耳へ広がり、今では通信が融合することでより付加価値の高い報知の提供が可能となっている。引き続き報知をネットワーク化するアイテムを増やし、SIer、ソフトウェアベンダーなどパートナー企業とコラボレーションを強化し、ソリューション実現への貢献を加速していく。

海外事業はチャイナプラスワンの投資先として有望なインドに注目している。2年以内に現地での拠点開設も検討している。

今後は、既存領域と成長領域に加えて「挑戦領域」に取り組む。報知というコア技術を活かした新事業は沢山ある。足元を筋肉質にした上で、その次に向けて変化させていく。

https://www.patlite.co.jp/

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