【各社トップが語る2024】日昭無線「商社の新たな役割を思考」代表取締役社長 伊佐野 勝利

2023年12月期の業績は、売り上げが前年度比95%、営業利益は同横ばいであった。半導体関連の停滞、中国の景気悪化などが影響している。 
 昨年は売り上げの2桁増を目指す一方で、取り巻く市場環境は警戒が必要だと見ていたが、結果的にはこれまで受注先行で推移していた流れから、一部の製品を除いて入手難が解消し、納期体制がほぼ正常に戻ったものの、予想以上に顧客の在庫が多く、売り上げが伸びなかった。
 昨年、仕掛けを進めた精密加工分野やセキュリティ分野への取り組みは、コロナの影響が見込み以上に残ったことで、計画した事業活動ができずに終わってしまった。ただ、精密加工分野は機械での加工だけでなく、人の巧みな技も求められる部分も多いことから、今後も市場拡大が見込めると見ており引き続き注力していく。そのため、ISO9000シリーズなどの国際品質認証規格の取得も進めながら、グローバルな展開に対応できる体制を整備していきたい。
 24年12月期は、前年度の売り上げマイナス分を戻してさらに上積みを狙う計画だ。利益も、20年から実施している営業から物流機能を分離した効果が、営業活動量の増大と経費の削減に大きく貢献している。
 昨年来、導入を進めている社内コンピューターの基幹システム入れ替えは、インボイス制度への対応など、新たなシステム追加が必要なことから稼働が遅れており、今年度中には完成させたいと考えている。
 商社として、これからも起こると思われる納期問題や国内外の市場変化に対応していくためにも、この秋葉原で同業やメーカーなどと協業してくような仕組みを作っていく必要性を感じている。1社だけではなかなか対応できないことも、数社が手を組んでお互いの強みを提供しながら活動することで、自社の有している力量以上の成果につながる可能性も期待できる。お互いがWin-Winになるような活動を考えていきたい。

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