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【2025年FA市場はどうなる?どうする?】富士電機機器制御 森本 正博 氏「お客様と共に次の時代へ」

富士電機機器制御 代表取締役社長 森本 正博

2024年の市況は、国内の好調なIDC関連への設備投資等により受配電分野は堅調に推移したものの、半導体製造装置や工作機械といった機械セットメーカの生産調整や中国景気の減速などによる海外需要の停滞もあり、全般的には力強さの欠けた1年となった。

こうした中、当社は35年ぶりに全面刷新した電磁開閉器SC-NEXTのラインナップ拡充など予定通りの発売を行う事ができ、またSC-NEXT発売を記念した個展を国内3拠点で開催し、多数のお客様のご来場を賜った。ご来場いただきましたお客様にはこの場を借りてあらためて厚くお礼を申し上げたい。

2025年の市況は、国内は好調が予想されている受配電分野だけでなく、半導体製造装置や工作機械といった機械セットメーカの回復も期待されている。海外でも機械セットメーカの回復が期待されているものの、中国の景気低迷継続や米中対立など、今後の景況観に不透明さも出始めている。このような状況において、SC-NEXTに続く次の時代に求められる商品・サービスの提案・提供がより重要になる。

引き続き半導体関連、IDC、再エネ関連といった分野の成長が期待されているが、本年もSC-NEXTシリーズに続く新商品の発売を予定しており、「F-QuiQ」「プラグインブレーカ」「電力監視機器」といった次世代を指向したラインナップをより強化し、「生産性向上」「安全性向上」「GX/DX」といったキーワードを切り口に、お客様の課題解決に貢献して行きたいと考えている。

一方、物量変動に柔軟に対応できる自動化ラインの立ち上げや、自動化・DX技術への取り組みによる原価低減と生産性向上など体質の強化も引き続き図って行く。

こうした次世代商品の提案とものつくり体制強化の両面からお客様の信頼にお応えし、お客様とともに次の時代へ進んで行きたいと考えている。
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