横河ソリューションサービス 八橋 弘昌 代表取締役社長
2024年3月期の国内における売上高は1,290億円で、前年から130億円増加した。また、2024年上期の国内における売上高は621億円で、前年同期を上回っている。国内市場を振り返ると、当社としてはDCS(分散形制御システム)更新の需要が高かったことに加え、YOKOGAWAグループ会社であるKBC Advanced Technologies 社のノウハウを生かしたお客様の定期修繕の運用改善などを展開したことが追い風となった。
近年、現在の製造現場では、安全、品質、コストなどの生産の既存条件だけではなく、CO2排出量の低減や省エネ、働き方改革など、時代の流れとともに複雑化する社会要求があり、お客様の操業に対する条件も複雑化している。社会・環境問題の解決は、企業単独での取り組みに加え、社会全体でも取り組むことが必要となってきている。YOKOGAWAが全国のネットワークを生かしながら課題特定から運用・保守・保全にいたるまで、お客様のライフサイクル全般を継続的にサポートし、また、お客様の国内の複数のプラント、グローバル全体のプラントをつなぎ、全体最適化を図ることの価値などをご評価いただけていると考えている。
2024年度からスタートした新しい中期経営計画「Growth for Sustainability 2028」では、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、YOKOGAWAの持続的な成長を目指している。Yokogawa’s Purpose 「測る力とつなぐ力で、地球の未来に責任を果たす。」のもと、ESG(環境、社会、ガバナンス)の視点で事業活動に取り組み、社会における価値と企業としての価値向上に取り組んでいく。
2025年は、YOKOGAWAの110周年である。高い信頼性を有する製品や、お客様の課題に寄り添い長年ソリューションを提案してきた知見を生かしながら、現場の生産制御から経営情報システムまで、課題解決型の総合的なソリューションを提供し、引き続き、幅広い業種・業態のお客様の安心安全かつ安定的なものづくりに貢献していく。