東芝インフラシステムズ 清水 剛 スマートマニュファクチャリング事業部 計装営業部 部長
2023年4月からスマートマニュファクチャリング事業部を立ち上げ、OT向け製品とITソリューションを組み合わせ、「オール東芝」によるワンストップの工場向けサービスの提案を進めてきた。OT・ITそれぞれの商流を活用したクロスセールスや、新規パートナー開拓、展示会やウェビナーでの新規リード獲得など継続した活動の成果がでてきている。
2024年には、デスクトップタイプ産業用コンピュータ「FA3100TX」、クラウド型PLC「Meister Controller Cloud PLCパッケージ typeN1」、統合制御システム「CIEMAC VS」をリリースした。
クラウド型PLCは、業界初の新しいコンセプトの製品で、当社独自開発のクラウド上で動作する制御プログラムとなる。従来、現地で行われていた産業用コントローラによる制御系システムの構築・メンテナンス作業をクラウド上で完結できる画期的な製品で、サービスとして提供する。現在、複数のパートナー企業と実証を進めている。
また、統合制御システムとして「CIEMAC VS」を25年ぶりにリリースした。ソフトウェアデファインで、オープンプラットフォームを活用した計測制御システムで、制御機能に加えコンピュータ機能を搭載しているため、データの収集から蓄積・分析までを別途PCを準備することなく実現可能となっている。DCSシステム設備費の低減や業務効率化・生産性向上に貢献し、リプレースの提案を進めている。
2025年の新製品としては、リストバンド型センサ「MS200」、高品質で高精度な鋼板を作る制御システムを実現する高速版X線厚み計を予定している。
11月の「IIFES2025」に出展予定で、新製品の紹介とクラウド型PLCの実証成果も訴求する予定だ。