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【2025年FA市場はどうなる?どうする?】シュナイダーエレクトリック 角田 裕也 氏「FAとエネマネの融合を加速」

シュナイダーエレクトリック インダストリアルオートメーション事業部 バイスプレジデント 角田 裕也

2024年は、セットメーカー向けビジネスは厳しい面もあったが、一方でスマートかつサステナブルな次世代型工場実現を支援する「DXサービス」は多くの案件が発生し、当社の強みであるエネルギーマネジメントやサステナビリティに関わる取り組みや活動が進み、他事業部とのシナジーが加速した1年だった。

キーとなる顧客への深耕、SIとの協業を強化し、ソリューション提案型の案件やコンサルティング案件を推し進め、AVEVAに代表されるソフトウェアソリューションの伸びを牽引した。リニア搬送システム「MC12」は案件が開花し始め、受注拡大・成長に繋がっている。

2025年は、DXサービスやソフトウェアなど順調に成長している領域を中心に、大きな成長を期待している。

注力業界にフォーカスした商品戦略を推し進め、シュナイダーエレクトリックの知名度を上げていく。またエネルギーマネジメント領域とのシナジーを更に強化し、豊富なポートフォリオを最大限活かし、より広い製造企業の課題解決に対応する盤石な体制を作っていく。

製品面では、産業用PCは高品質と短納期の強みを活かしてPC制御やエッジ用途などの市場拡大に対応し、AVEVAはOTデータのコンテキスト化を推進するためにSIパートナーとの協業を加速する。インバーターは小型から超大型の中電圧ドライブまで豊富なラインアップを展開し、モーションはリニア搬送のオプションとしてデルタロボット、スカラロボットを発売する。タッチパネルはハイエンドHMIの新モデル、タワーライトは40~60mmの主力のモデルをフルモデルチェンジする予定だ。

インダストリアルオートメーション領域だけでなく、エネルギーマネジメントまで含むトータルソリューションプロバイダーとしての強みをより強力に推し進めていく。

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