ワゴジャパン 原田 秀人 代表取締役社長
2024年は、お客様の在庫がまだ残っており、新規受注が少なく、大変厳しい年となった。
ビルディングオートメーション(BA)関連は、建設業界全体は再開発やリニューアルが進んでいるが、部材費の高騰による経費削減の煽りを受け、当初計画に入っていたBA関連の予算が削られ、シュリンクしている。半導体装置業界は売上は好調と聞いているが、当社の製品は市場に在庫が残っており、新規受注が止まってしまっている。厳しい状況にあるが、2025年4月頃から徐々に通常の受注環境に戻るものと予想している。
そのなかで成長が期待できる重要業界をピックアップし、人員を投入した。またカーボンニュートラルに対する需要が拡大していることを背景に、環境対策製品の拡販を進めた。
2025年は、ようやくお客様が保有する在庫が減り、新規受注が見込めること、引き続き半導体自働化業界が好調なこともあり、2024年以上の売り上げが見込めるだろう。
特に環境対応製品の拡販に力を入れていく。環境に対して市場も意識が変化してきており、データ収集などの新しいビジネスの引き合いが増えている。すべて当社のソリューション提案営業の顧客にあたる。また人手不足の加速はお客様の大きな課題となっており、省力化部品での商機を期待する。
2023年、2024年は過去に経験したことがないような逆風にさらされた年だった。本当に新規受注が見込めず、先が見えない期間が長く続いた。2025年はようやく通常の環境に戻ると予想しており、改めて在庫管理や納期管理に注力する必要がある。
さらに、ソリューション営業を強化し、新たな市場開拓に邁進していく。