製造業・FA各社の経営戦略と取り組み、最新技術・製品情報を各社キーマンに聞く

【2025年FA市場はどうなる?どうする?】 新愛知電機製作所 小牧 邦博 氏「機器事業の強化」

新愛知電機製作所 小牧 邦博 代表取締役社長

2024年度の業績予想として、売上高は前年比3%増、営業利益は同20%増を見込んでいる。

盤事業に関して過去は閑散・繁忙 が極端な状況であったが、今期については年間を通して売上好調を維持し、コロナ禍、材料調達難からの需要回復が実感できた年度となった。

盤事業においては高圧受電設備、閉鎖型配電盤などの配電盤事業強化を主要方針に掲げ、受注強化に努めた結果、売上高、収益向上となり、当社の強みが活かせる結果となった。

機器事業においては売上拡大に 向けた事業体制の再構築を実施した ものの、活動成果は不十分であり、2025年は機器事業のさらなる 強化が必要となる。

市場見通しについては、業界全般に案件の大型化、人手不足による受注控え、材料調達に関する不安もあり、不透明な状況が続いているが、 盤事業については引き続き配電盤 の強化を継続し、高圧受電設備の受注増に努めていく。 負荷分散を目的 とした計画生産や業務の効率化を図 り需要に応えることで、新愛知ブランドがお客様から信頼され 、当社 を選んで頂くことにより市場優位性を高め事業拡大につなげる。

機器事業については電源切替開閉器の主要機種となるY形、W2形、WN2形、WC/WNC形などの拡販に注力するとともに、新市場や需要の拡大が見込まれる領域を的確に把握し、戦略の方向性を定めスピード感を持って活動する。各種規格対応に向けたマーケティング強化、ラインナップ整備を進め、差別化製品のプロモーション強化を含め、お客様との関係強化につなげる。

2025年に向けたメッセージとして「強い企業への変革を加速させ、会社、従業員にとって成長と幸福に満ちた一年となるよう、やりがいを持って業務に取り組める職場環境を整備し、活気ある自律成長型の会社を目指す」を掲げ、中期経営計画2年目を迎え、年度当初策定した方針の進捗や課題を振り返り目標 達成に向け、活動を推進する。

https://www.aichidnk.com