Eplan 井形哲三 代表取締役社長
2024年を総括すると、Eplan Electric P8やPro Panelなど設計領域のソフトウェアから、Smart Wiringなど製造領域のソフトウェアまで全体的に採用が増え、おおむね良かったといえる。
2024年1月31日から2月2日に行われたIIFESでの集客も良く、制御盤の設計・製造に対する人員不足への危機感が業界で注目され、それに対応できるものとしてEplanのソリューションに対する反響が大きく、期待の声も多くいただいた。またオートメーション新聞で行った連載「制御盤の未来と制御盤DX」で紹介した各社との協業の取り組みは、幅広い層への認知の幅を広げることに貢献した。
2025年の市場は、引き続き明るいと見ている。
少子高齢化の状況下における制御盤の設計や製造は、今までの熟練したやり方では人員不足が補えず、より一層デジタル化する方向になっていく。そのなかでEplanは、ただデジタル化するだけではなく、それぞれの企業の暗黙知を理解し、効率的なデジタル化を推進できるソフトウェアとサービスを提供し、総合的にお客様のニーズに応えていく。
2025年には、さらなる幅広いニーズに応えるため、eラーニングを含めたシンプルパッケージの販売を予定し、既存手書き回路図の作成からデジタル化への移行を推進していく。
また、11月のIIFESへの出展はもちろん、海外の事例紹介を含めたEplan主催のイベントを企画しており、2025年5月~7月の開催を考えている。既存のユーザーだけでなく新規顧客も幅広く招待する予定だ。
2025年は少子高齢化がますます加速し、業界も人員不足に陥る可能性が非常に高い。Eplanによる省力化で、一人当たりの生産性の向上に寄与していく。