キムラ電機 藤岡 利之 代表取締役社長
2024年度の業績そのものは芳しくなく、売上げは前年から5%減となり、利益も下回る見込みだ。2年前の部材の調達難や資材高騰にともなうお客様の先行発注の影響が継続したとみている。一部の建設関係のお客様は堅調となっているが、その他のユーザーからの発注が戻ってきていない状況だ。
そうしたなかで、「海外規格ヒューズ台」「省配線ターミナル」「ネジなし端子台」「耐環境端子台」の4種を拡販重点商品と定め、既存の主力製品と合わせて積極的にPRを展開した。さらに、従来の営業活動以外にもメールマガジンの配信などを積極的に行い、新たな引き合いや問い合わせも増加傾向にあり、受注に繋がる成果も出始めている。
2025年の見通しについては、在庫調整局面がお客様ごとに異なり、市場全体の回復傾向が読みにくい状況となっている。しかしながら、社会インフラ系のお客様において、2025年以降の大口案件の引き合いを頂戴している。主力製品の新規引き合いも増加傾向にあり、在庫調整局面のお客様からの受注の回復状況がこれからのカギになると考えている。
引き続きお客さまとの接点を大切にして地道に主力製品の拡販を行うと共に、2024年度に種まきを実施した4種の拡販重点商品のさらなる浸透を進め、新規ユーザーの獲得を目指す。また引き合いをいただいている大口案件に対して、お客様の要望に応えるべく、社内のコミュニケーションを密にし、より一層の充実を図っていく。
2025年は市場回復が見込まれるなか、販売、製造、技術一体となってお客様の要望にお応えし、当社のモットーである「お客様のご満足の為に成長し続ける」企業を体現し、前年比売り上げ110%以上を目指していく。