WashiON 追分 泰 代表取締役会長
2024年度の業績は、売り上げは前年度比でほぼ横ばいとなったが、利益については人件費の見直し、材料や部品価格、エネルギー価格の高止まりが影響して悪化した。
JECA FAIR2024では、常用電源との切換に欠かせない電源切換開閉器「SSKシリーズ」を中心に展示した。災害時の停電に備えて非常用発電機の必要性が見直されているなかで高評価を得た。また新製品「RET形速結端子台」も展示し、アース線を差込むだけで接地バーに接続ができ、電線の端末処理やドライバーによるネジ締め作業が不要という特長が、人手不足のなかで反応が良かった。
また創立65周年を迎えるにあたり、10月に社名を「共立継器株式会社」から、「WashiON株式会社」に変更した。WashiON(ワシオン)はお客様に長年親しまれてきたブランド名であり、社名とブランド名を統一することとした。
2025年は、引き続き原材料やエネルギー価格の高止まりが続くと予想されるが、売り上げ、利益ともに2024年度の10%アップを目標に掲げ、営業、生産活動を行なっていく。
営業面では、顧客満足度を向上するために、これまで以上にお得意様を訪問して細かい要望を拾い上げる地道な営業活動を続けていく。各種展示会へも積極的に出展して新製品、および従来製品をPRし、新規顧客の開拓につなげていく。
生成AIをはじめAIの活用の広がりにともない、国内でデータセンターの増設が進んでいる。高速電源切換装置「HTSシリーズ」は、同期検出器と高速停電検出器を組み合わせたもので、データセンター内の電源設備、PDU盤に最適な製品となっている。データセンター関連への営業を進め、売り上げ増加に期待している。