フジコン 代表取締役社長 大島 右京
2024年は、客先の在庫調整の長期化や中国経済低迷の影響を受け、前年比微減となる見通しとなっている。
既存顧客の深掘りと既存顧客でも未開拓の部門の開拓に注力し、お客様先の会議室や食堂を借りて訪問展示会の開催を行った。ネット通販に関しても、取り扱いサイトを拡大し、8月に「チップワンストップ – 電子部品・半導体の通販サイト」で、12月から「ASKUL」での販売を開始した。また、営業企画部門を新設し、マーケティングと販促を強化している。
製品面では、プリント基板の固定用途としての基板端子が好調に動いている。新たに取り扱いをはじめたバスバーも好調だ。端子台専業メーカーからの脱却を図るべく、端子台+αの訴求を推進している。
2025年は、半導体関連市場が復調し、それにともなって製造業全体の復調が期待されるので、見通しは明るいと見ている。
前年から引き続き、お客様先での訪問展示会の開催を強化し、ネット通販についても、取り扱いサイトをさらに増やし、製品ラインナップも拡充していく。また、複数の新製品の発売を予定しているほか、端子台+αの製品群の訴求・拡販、海外市場への拡販にもチャレンジしていく。
製品では、トランジスタクリップなど放熱補助部品をはじめ、ねじを使わず締結するレバー式端子台、必要な数だけ連結できる回転式連結端子台、プリント基板の固定用途としての基板端子、新たに取り扱いを始めているバスバーの提案を強化する。
2025年度は、製造業全体が本格的に復調する期待の1年と考えている。復調を見据えて先納期生産と計画生産によって納期対応力を強化しており準備は整っている。また、端子台+αの製品群でお客様の困り事に幅広く対応できることを訴求し、国内外のお客様に貢献したい。