カナデン 代表取締役社長 本橋 伸幸
2024年度は、海外経済の減速が国内経済を下押しするリスクや在庫調整の長期化の懸念はあるが、ビル設備の電源設備やインフラの交通事業者向け設備案件、電子医療装置の案件などを確保し、引き続き最高益の更新を目指し取り組んでいる。
電設資材やFA機器などの制御機器、高低圧受配電盤の設計・製造に強い髙島電機株式会社を2024年12月に当社グループに迎え入れた。商材の拡大や技術力の増強、販売エリア・顧客層の拡大を図り、グループシナジーを発揮していく。また、海外事業ではASEANに注力し、新たにインド現地法人を設立した。
2025年の各事業について、FAシステムは製造業向けの商材を軸にトータルソリューションを強化し、M&Aや海外ビジネスを強化し規模拡大と利益を追求する。情通・デバイスは、半導体分野のモジュールビジネスの強化と海外商材を拡充し、情報通信分野はAI技術を取り入れた画像解析ソリューション強化と医療・介護分野の事業拡大で売上・利益を拡大する。インフラは部門間連携で付加価値ビジネスを強化し、鉄道事業者のオフレール分野の開拓と公共・防衛分野のビジネス領域拡大に取り組む。ビル設備はリニューアル需要創出へ工事・保守サービスを含め環境ソリューションを拡充し利益率向上を強化する。
当社の主力事業はFAシステムだ。今後、日本に限らず東南アジアも含めて少子高齢化によって自動化の需要は圧倒的に必要となってくる。まずは国内で自動化にしっかりと取り組み、ASEANやインドへも展開していきたい。また全事業に共通して環境対策は喫緊の課題であり、積極的に取り組む。
既存のビジネスの獲得はもちろん、インサイドセールスの強化など、やるべきことを着実に進め、目標・指標の達成に向けて取り組んでいく。