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【2025年FA市場はどうなる?どうする?】岡本無線電機 岡本崇義氏「お困り事解決へ提案・開発力を強化」

岡本無線電機 代表取締役社長 岡本 崇義

2024年は、お客様に部品在庫が多くある状態となり、お客様の状況は決して悪くないが、部品手配を頂くに至らない環境が続いた。秋ごろで底打ち感があるが、今後の手配状況の推移を注視していく。

中期経営計画最終年度として、営業系の成長戦略、デバイス販売の体制強化、技術商社としてソリューション提案、グローバル成長市場への展開、海外販売比率のアップを実施。重点市場としてAutomotive・Environment・Medical・Robotと4市場への取組みを強化した。

2025年は、在庫調整局面は続いているが、足元はやや底打ちの兆しも見えてきた。今後の受注増加、来年度の販売増を期待している。

2025年度は、引続きデバイス販売をベースとしつつ、お客様のお困り事解決に向けたソリューション提案を進める。お客様の企画や開発といった設計サポートにより注力し、EMSや設備事業にも傾注していく。重点成長分野として、Automotive・Environment・ Medical・FAを位置付け、海外各拠点ともさらに連携を強化し、海外売上比率の引上げを目指す。

技術商社として、お困り事解決への提案に向けて販売促進本部が中心となって取り組む体制を進めている。今後、開発営業専門員(SE・FAE)を育成し、開発サポート力の向上を図る。生産設備関連の提案にも積極的に取組み、お客様に認めていただける組織を目指す。

在庫調整局面の継続から業績は低迷しているが、中期経営計画の取り組みを遂行することで基礎力の整備・定着を図っている。お客様へのヒアリングで得たお困りごとに対して提案を積極的に行い、お客様に提案力、技術力で認めていただけるよう引き続き邁進する。

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