高木商会 代表取締役社長 中山 広幸
2024年は、一部の業界で生産が立ち上がり始めているが、積み上がった市場在庫の正常化待ちとなり、足踏み状態が続いた。
業界別では、鉄道/交通、防衛関連、防災システムは前年比プラス、半導体製造装置や一般産業機械等はマイナスの見通し。注力商品ではケーブルハーネスや予知保全センサー、バーコードリーダー、コンピューター周辺機器などはプラスとなった。
2025年は、顧客や外注の過剰在庫問題の減少や解消によって春先以降に注文が立ち上がると予測している。半導体製造装置関連の増産、社会インフラ関係と防衛関連は堅調と見ており、工作機械、マウンター、ロボット、物流搬送の立ち上がりに期待する。
DX営業を推進しており、リアル訪問以外のDX営業での売込件数は上期実績で9万件を達成。通期では20万件を目標に活動している。Webセミナーも今年度は26コース用意し、受講者5000人を目標に新規案件を開発している。
製品面では、IMV社製の振動診断ユニットのメイン代理店としての契約がスタートし、振動による予知保全の市場を開拓し、当面は10億円を目標に拡販を進める。さらにコネクタ提案からハーネス加工までワンストップ提供を強化し、100億円事業へと育てていく。
全社として、社員のやりがいにつながる「やりがい改革」を進めている。働き方改革、働きやすい環境作り、健康促進などの推進やリブランディングの一環として、4月1日から社名を「株式会社タカギコネクト」に改称、5月には本社を港区に移転する予定だ。「IoT Connecting Solutions」に力を入れ、人と機械、装置と装置、ITとOTなどテクノロジーを「つなぐ」「結ぶ」をテーマに、「Connect」を軸に産業界に貢献できる活動を推進する。