2024年は、モノ不足の底は脱して各メーカーの供給が安定化した。それに伴ってそれぞれの顧客へ大量に提供された製品が在庫化したことで今期に入って受注が低減し、上期の売上減少に繋がったと考えている。下期になって各顧客の在庫量も減っており、従来の取引の流れに戻ってきたと感じている。
4月に南大阪支店を堺支店と南大阪オフィスに分割した。より地元に密着した活動を行える体制を構築し、顧客接点数も増加することができた。また南大阪物流センターに第2倉庫を設け、在庫保管能力を拡充したことで安定供給、即納性を強化した。
2025年の市場見通しについては、もちろん、楽観はしていないものの、期待も含めて明るいと見ている。ただし、米国の政策の影響などは注視したい。
以前から基幹システムの部分改修や物流センター内の設備投資等を実施しており、これを継続し生産性の強化につなげていく。
当社は2005年から長期の経営テーマとして「顧客感動」を掲げ、毎年それに合わせてサブテーマを設定している。サブテーマは1〜10まであって毎年順繰りに進み、一巡したらまた1に戻る。1年ずつ成長を重ね、長期的に見ると螺旋状に上昇していくイメージだ。
2025年のサブテーマは「報恩感謝」。これは10個目のテーマであり、ひとつの節目を迎える。モノ不足を経て、当社がサプライチェーンの中で果たすべき役割と同時に、顧客はもちろん、仕入先を始め、まさに様々なステークホルダーとの関係の中で当社は成立している。「顧客感動」は会社レベルだけではなく、個人レベルの活動の集積として実現されるものと捉え、社員一人一人が、ステークホルダーあってこその当社であるとの認識を高め、各所への信頼を高めるサービス、対応を引き続き提供していく。