- 2018年5月16日
藤本教授のものづくり考(13)
「デジタルものづくりと“三層分析”」(2) 前回の最後に挙げた三層のうち①「上空」のICT層では、アメリカ主導で下克上的な技術革命(revolution)が繰り返されています。設計思想はオープンアーキテクチャ、したがってグローバル業界標準インターフェ […]
「デジタルものづくりと“三層分析”」(2) 前回の最後に挙げた三層のうち①「上空」のICT層では、アメリカ主導で下克上的な技術革命(revolution)が繰り返されています。設計思想はオープンアーキテクチャ、したがってグローバル業界標準インターフェ […]
デジタルものづくりと“三層分析”(1) IoT、AI、ディープラーニング、ビッグデータなど、ICTやデジタル化に関する言葉がちまたをにぎわす中、一部では、幾何級数的に進化するデジタルの世界で日本はすっかり後れをとっているとも言われます。グーグル、アマ […]
労働生産性と正味作業時間比率 例えば、組み立て作業の最中に必要な工具がなく、作業者が20メートル先の保管庫にそれを取りに歩いているとします。その間、作業(設計情報=付加価値の転写)を待っている仕掛品(媒体)が、作業場で漫然と時を過ごしています。あるい […]
何を目指すべきか 現場が「良い流れ」を作っても、「良い設計」が伴わなければ意味がありません。「良い設計」を自ら創る、あるいはそれを親企業や本社から引っ張ってこられなければ、良い価格がとれず、現場は報われません。 東大の新宅純二郎教授が、設計と生産の両 […]
中小企業とは? 中小企業はすべて大企業に搾取される弱体的な存在だから、すべからく国が支援しなければならない、といった伝統的な二重構造論が、中小企業論や中小企業政策に対して、いまだに影響を与えています。 しかし、実際に地域を回ってみれば、たしかに政策金 […]
マクニカ アルティマ カンパニー(横浜市港北区)は、エクスビジョン(東京都文京区)と代理店契約を締結。同社が開発した高速画像処理ソリューションの実行環境である高速ビジョン開発プラットフォーム「HSV SDK」を1月下旬から発売する。 同製品は高速ビジ […]
NEDOプロジェクト「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」の実施者である東京大学とその参加法人23社は、次世代レーザー加工技術を開発し、製造現場に普及させるためのコンソーシアム「TACMIコンソーシアム」を設立した。 IoT化の進展により製造現 […]
金融業界が果たす役割 当初私たちは、この運動を「産官学」の取り組みとして考えていました。ところが、せっかくインストラクターを育てても、肝心の中小企業主が消極的で、「うちは資金繰りと受注確保で手いっぱいだ。勘弁してくれ」と言って、尻込みする食わず嫌いの […]
51社賛同 FAとIT「接続」 FAの製造現場(フィールドレベル)とクラウドを含めたMESやERPなどのITレベルとをシームレスにデータ連携させるエッジコンピューティング領域のオープンな基本ソフトウェアプラットフォーム構築に向けた協会「Edgecro […]
ものづくりインストラクター 安倍政権による地方創生政策は、まだ準備段階であり、その実質は未知数ですが、経済産業省が進めている「ものづくりカイゼン国民運動」は、すでにその方向性が明確になっています。「流れ」全体を国が支援するという意味で、未来につながる […]
ものづくり、これからの20年 今後20年のものづくりを考えるとき、過去数十年の戦後日本の現場の歴史を振り返り、長期の歴史観をもって構想を練る必要があると思います。 終戦直後に冷戦が始まり、地理的に東西間の壁に隣接するという偶然があった日本は、50年代 […]
【日本国内】 ▼スターゼン 子会社のスターゼン食品は、主力加工食品である焼成ハンバーグのさらなる生産能力の増強を目的に、福島県本宮市に新工場を建設する。 土地面積は1万732平方メートル、延床面積は3117平方メートル(鉄骨造平屋建て)。初期投資額は […]
日本のビジネスモデル いわゆるガラパゴス携帯などを例に、「たしかに日本の技術力は世界一だが、それを事業化する際のビジネスモデル構想力には弱みがある」などと指摘されます。ガラパゴス携帯は、国の政策や企業経営陣の戦略的な失敗が招いた結果であり、それを持っ […]
「日本のものづくり」現状・課題 半世紀におよんだ冷戦による経済分断の間に蓄積された圧倒的な国際賃金差が、日本の貿易財現場を直撃したのが、1990年代~2000年代のポスト冷戦期です。しかし、そうした最悪の時代が終わりつつあります。すでに始まっている新 […]
4層の競争力 日本のものづくりが世界でもてはやされたり、あるいはその競争力はすでに失われたなどといった議論がたびたび行われてきました。そして今もまた、失われたものづくり力といった方向に傾きがちのようです。しかし、そうした議論には、日本の経済、企業、産 […]
◆米・ベライゾンのデジタルトランスフォーメーション戦略 〜データ活用による日本社会の課題解決を目指して 4月12日、デジタルトランスフォーメーションイニシアティブ(DX lnitiative)「~デジタルトランスフォーメーションが実現するビジネス革新 […]
産官学と民間が連携して首都圏直下型地震などの災害に備えた研究をオールジャパン体制で推進する「首都圏を中心としたレジリエンス総合力向上プロジェクト(首都圏レジリエンスプロジェクト)」の「データ利活用協議会」が発足した。 同協議会は、防災分野における企業 […]
「表」と「裏」の競争力 物的生産性、製造品質、生産リードタイム、歩留まりといった現場力(裏の競争力)では、自動車、造船、家電、鉄鋼などなど多くの貿易財の業種において、日本の優良現場は常に世界最高の水準にあり続けており、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言 […]
「良い設計の良い流れで」 私たちが言う「ものづくり」とは、テレビなどが喧伝するいわゆる「職人の匠の技」といった狭い定義によるものではありません。より日本の現場で実際に使われている用法に近いものです。すなわち、設計論、生産管理論、経済学などにもとづく広 […]
IoT搭載の最新技術一堂に 製造現場や生産管理の先進化や効率化を目指す「スマートファクトリーJapan 2017」(主催=日刊工業新聞社)が、6月7日~9日の3日間、東京ビッグサイト(東1・2ホール)で開催される。開場時間は午前10時~午後5時で、入 […]
IT Forum&Roundtable事務局は12日、東京都千代田区のイイノホールで、ラウンドテーブル形式のイベント「デジタルトランスフォーメーションイニシアティブ(DX Initiative)デジタルトランスフォーメーションが実現するビジネス革新と […]
2016年は国内外ともに業績は順調に推移した。自動認識分野ではPOSシステムなど向けに既存製品が堅調だった。パスポートスキャナは訪日外国人の増加に伴い、免税店などでの導入が進んでいる。特にOCR(文字認識)機能により、従来は手書きでパスポート番号を書 […]
「未来に、鼓動する。」テーマに 未来のものづくり社会を支える計測・制御技術の総合展「計測展 2016 OSAKA」(主催=日本電気計測器工業会、JEMIMA)が、11月9〜11日までの3日間、グランキューブ大阪で開催される。開場時間は午前10時〜午後 […]
ロボット自動化技術で 世界の生産性を向上 〜若い優秀な人材を 再び製造業に〜 ロボットを知能的に使いやすくするティーチレス技術を信じてきた MUJINは創業当初から一貫して産業用ロボット分野にぶれずに注力してまいりました。なぜならロボットをより知能的 […]
日本電気制御機器工業会(NECA、曽禰寛純会長)は3日、「NECA経営セミナー2016」を、東京・芝公園のAP浜松町で開催し、約70人が参加した。 冒頭、曽禰会長が「このセミナーも11回目の開催となる。今回も興味のあるテーマで2人の講師にお呼びしてい […]
■第4次革命のものづくり 欠かせないメカ技術発展 1970年代に発表されたシニック理論によると、工業化社会の後には情報化社会がくる。そして最適化社会と続き次に自立社会がくると予想されていた。 昨年来、各種雑誌、新聞紙上をにぎわしているIoTやインダス […]
「第10回ETGメンバーミーティング」が、日石横浜ビルで7月22日開かれ、ベンダーやユーザーなど171人が参加した。 モーション系のオープンネットワーク「EtherCAT」は国内外で急速に採用が増えている。 ミーティングには、マーティン・ロスタンチェ […]
カブク(東京都新宿区、稲田雅彦代表取締役)は、東京大学大学院情報理工学系研究科の五十嵐健夫教授と、3Dプリンティング領域に対応した3DCG技術開発に関する共同研究を開始した。 同社は3Dプリント技術をはじめとするデジタルものづくりサービス・ソリューシ […]
ロボットビジネス推進協議会は、7月29日13時から東京都港区の機械振興会館で、ロボットシンポジウムを開催する。 シンポジウムでは、ロボットビジネス推進協議会の10年間の活動報告に加え、災害対応ロボット、福祉ロボット、ミドルウエア、安全といった同会の活 […]
オートメーション新聞では、弊紙にも連載している参議院議員山田太郎氏を招いた、インダストリー4.0セミナーを開催いたします。また、基調講演として俯瞰工学研究所代表(東京大学名誉教授)松島克守氏も登壇。「インダストリー4.0とは?」だけではなく、日本の製 […]